体験レッスンを行っていく上でよく言われることとして、「アレクサンダーテクニークで吃音を治すことはできますか?」と聞かれる生徒さんがいらっしゃいますが、吃音を必ず克服できる方法というのはありません。ですが、アレクサンダーテクニークを使って吃音を自然のうちになくす方法はあります。
それはアレクサンダーテクニークが悪い習慣を無くしていくメソッドだからです。今日は、なぜアレクサンダーテクニークが吃音に効くのかということを、もう少し詳しくお話ししていきたいと思います。
FMアレクサンダーは声について悩んだ人であった
アレクサンダーテクニークを開発した、FMアレクサンダーという人は元々俳優をしている人でした。その中で緊張やあがり性で声が出なくなることがあり、これを克服する方法はないものか?と開発したものがそもそもの発端のメソッドになります。
そのため、アレクサンダーテクニークの中で大きく改善されることの1つに「声」というのがあります。本来、私たちは声を出す時や動作をするたびに、ムダな行動を一緒に行っています。これは私がレッスンの中で気づいたことですが、吃音の方は特に
- 首を固くすること
- 通常姿勢の場合、猫背ぎみで骨盤が前傾になる
この2つが特に強いことがわかりました。アレクサンダーテクニークは首を固くするということは、身体にとっての一番の害悪だといっています。これをプライマリーコントロールと名付けており、プライマリーコントロールを大切にすることは、吃音を無くす時には必須になってきます。
プライマリーコントロールを大切にすること、それが第一歩
プライマリーコントロール、首と頭と背中の関係を大事にすることで自然と声が出やすくなってきます。もし、どうすれば良いのかわからないという方はセミスパインの形をとってみましょう。
上記の図のように、頭の下に本を置き肘を広げ、手を腰にパーの状態で置いてひざを立てた状態をいいます。アレクサンダーテクニークのレッスンではセミスパインの形を頻繁にとります。こうすることで身体全体の調和が整っていくためです。
セミスパインの形をとりながら声を出すと、声がはっきりと出しやすいのが感じられるかと思います。
- 首が自由に動く
- 頭が上と前に
- 背中が上下にまっすぐ
というプライマリーコントロールがしっかりと保てている状態になるので、声が出しやすくなるというわけですね。
感覚を自分で身に着けるというのは限りなく難しい
アレクサンダーテクニークの感覚というのを言葉で言い表すのはとても難しいものとなっています。ですので、自分の感覚でアレクサンダーテクニークを行うよりもまずはお近くのアレクサンダーテクニークの先生の体験レッスンを受けてみて下さい。一度受けた後であれば、アレクサンダーテクニークの本で言ってることやネットの情報でも、しっくりくるようになるかと思います。
関西全域で出張レッスンを行っています
基本的には兵庫、大阪が多いのですが呼んで頂けるのであれば、全国どこにでも出張レッスン致します。公式HPに電話番号等書いていますので、お気軽にお電話下さい。
また、アレクサンダーテクニークでわからないことや疑問、質問等ありましたら、お気軽にご質問頂ければと思います。