モーラー奏法とその応用~本気で取り組む奏法改革~が気になっているドラマーの方はたくさんいらっしゃると思います。このDVDを購入することで「モーラー奏法をマスターできるのか?」というのが大部分の購入動機かと思います。
結論からいくと、このDVDだけを見てモーラー奏法をマスターするというのは至難の業です。このDVDはモーラー奏法を習っている方がさらにモーラー奏法を進化させたい。という場合におすすめの教材となっております。
そこで今回は目次をピックアップしながら、気になる部分を解説していこうと思います。購入する際の参考にしてみて下さい。
目次と気になった点
DISC1
0章「はじめに」
1章「グリップ」
フリーグリップとは/ホールドとオープン/ミドルフィンガーグリップのススメ/タッチについて/レギュラーグリップ2章「ストローク」
円運動のススメ/肩甲骨を意識しよう/呼吸法の初歩/練習台について/基本の動き/スティッキングライン3章「呼吸と姿勢」
ろっ骨の使い方/呼吸の力
フリーグリップについて解説している所はすごく参考になりました。といってもモーラー奏法を始めてみた人がこれをマスターできるのか?は、疑問が残ります。
ただし、フリーグリップがなんなのかということを知っておくことはモーラー奏法をマスターする上ではとても大切ですので、その点はものすごく参考になります。
DISC2
4章「フットワーク」
スプリング・コントロール/リバウンド・コントロール/足の基本動作/バスドラムの2連打/バスドラムの複数連打5章「グルーヴ」
良いグルーヴに必要なこととは?/ドラムの音とは?/バスドラムとスネアの分離/低音のコントロール6章「ジャンル別のスタイル」
ロック・ポップス系スタイル/スネアのチューニング/ジャズにおけるシンバルとハイハット/シンバル・レガートの打ち方/バスドラムのフェザリング/ボサノヴァ・ビートの作り方/サンバ・ビートのしくみ
やはりこの中でも特筆すべきはフットワークなのではないでしょうか。スプリングコントロールというのはフットワークにおいてものすごく大事な要素です。正直、これを見るだけでも価値があると思います。
アレクサンダーテクニークや身体動作をかじっている方であれば基本中の基本の内容ですが、初心者にとってはものすごく丁寧に解説されていますので、おすすめです。
ただやはり、実際にレッスンを受けてみないと身体動作に関してはわからない部分が多いのではないかなと思いました。
DISC3
7章「ルーディメンツ」
フラム/ドラッグ/ダブルストローク/シングルストローク・フォー/パラディドル/パラディドル応用/シックス・ストローク/シングルストローク/パラディドル・ディドル8章「おわりに」
デモ演奏(重めの16ビート/速めの8ビート/セカンドライン/派手めのサンバ/高速サンバ)
これはデモ演奏にものすごく価値がありますね。モーラー奏法をドラム全体でみられるのももちろんなんですが、身体の使い方や肩、腰などもろもろ参考になると思います。
ただし、なんども忠告しておきますが、モーラー奏法は身体動作になりますので、このDVDを見ただけではマスターすることはできません。
ですので、お近くのモーラー奏法が習得できるドラム講師の元までレッスンに行くのが一番手っ取り早いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?結論としては
モーラー奏法を始めたばかりの人よりも、モーラー奏法をすでに習っている人におすすめのDVDということになります。
モーラー奏法が興味のある方は持っておいて損はないかと思います!