モーラー奏法は宗教なのか?基礎知識と歴史を徹底解説!

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前回の記事では、モーラー奏法を使ってドラミングをしている日本人ドラマーについて解説していきました。今回はモーラー奏法についての基本的な知識や歴史などを解説していきたいと思います。

 

この記事でモーラー奏法についての基本的なことを知り、モーラー奏法の全貌を把握しておきましょう。歴史などを知っておくことで、より身体に吸収しやすくなってきますので、これからモーラー奏法を実践していこうという方は是非目を通してみて下さい。

 

モーラー奏法ってよく聞くけど何?宗教?

近年盛り上がりを見せるモーラー奏法ですが、モーラー奏法ってある意味宗教じゃないの?という話をよく頂きます。それもそのはず、モーラー奏法に触れたドラマーは

 

「モーラー奏法いいよ!練習して習得しなよ!」
「モーラー奏法で身体の疲れがなくなる!」
「モーラー奏法で身長が伸びました!」

 

などなど、ドラマー達がこぞってモーラー奏法を使うことでの利点を延べ始めたのです。だからよく「モーラー奏法って一種の宗教だよね」なんて言われるドラマーの方もいらっしゃいます。

 

でもちょっと待って下さい。実はモーラー奏法をよく知らないのは日本のドラマーだけだということをご存知でしょうか?ドラム先進国のアメリカでは、モーラー奏法で叩いてるドラマーしかほぼいないのが現状です。というよりも、早く叩く上で理論上どのドラマーもモーラー奏法の動きをしないと早く叩くことはできないのです。

 

日本のドラム=和太鼓

 

という印象が強い方も多いかと思いますが、和太鼓のエネルギーは俗にいう直線のエネルギーです。対してモーラー奏法は円のエネルギーを使います。

日本のドラマーは和太鼓奏法・・・と言いますか、この直線のエネルギーをドラムに応用することが多いので、ドラマーのレベルが全体的アメリカに比べて低いことがよく言われます。

 

そのため、モーラー奏法は宗教でもなんでもなく、ドラマーなら当然マスターすべき大切な奏法なのです。

モーラー奏法の歴史

それではここで、モーラー奏法の歴史について解説していきましょう。

奏法自体はアメリカ南北戦争時代(1861年-1865年)、軍楽隊にて【ジョージ・B・ブルース】氏が考案。
軍楽隊は戦火の中、合図を送る為の演奏をしていました。その合図が聴こえないなんて事になったら味方の生死に関わるので、長時間、大音量で合図が出せる様に考案されたものと考えられます。

長時間演奏=「自然な動き」でなるべく疲れず大音量を出すこの「自然な動き」を奏法として体系化し、「モーラーブック」という教本を発表(1925年)したのが【サンフォード・A・モーラー】氏。

「モーラー奏法」の誕生です。

1861年ということは150年以上前に作られた奏法ということなんですね!すごい!

モーラー奏法を洗練させていくドラマー達

モーラー奏法を始めた、サンフォード・A・モーラーさんのお弟子さんの中には【ジーン・クルーパ】【ジム・チェイピン】といった、ドラマー業界では知らない人はいないであろう人たちの名前が上がります。

 

【ジーン・クルーパ】氏は僕が大好きで憧れでもある【バディ・リッチ】氏とライバル的存在であり、競演も多数しています。先輩であるクルーパ氏の動きを引き継いで、直接的ではないにしろバディリッチ氏もモーラー奏法の「自然な動き」を身に付けていったのだと思います。

 
また、「バディリッチ」氏と親交が深かった、【フレディ・グルーバー】氏も「フレディー・グルーバーシステム」という奏法を確立し、【ヴィニー・カリウタ】【ニール・パート】【スティーブ・スミス】【デイブ・ウェックル】といった世界の一流ドラマーが師事しています。

 

また、一時期ドラムマガジン(日本の)でも、特集が組まれていた【ニール・ソーセン】氏もグルーバーさんのお弟子さんです。モーラー奏法同様、元の概念は「自然な動き」を演奏に利用するという点で共通しています。

 
もう一人のモーラーさん直弟子、【ジム・チェイピン】氏のお弟子さんには【トーマス・ラング】、【クラウス・ヘスラー】といった超絶テクニック系ドラマーがいます。

さらにクリニシャンとしても有名な【ドン・ファミュラーロ】氏もチェイピンさんのお弟子さんである事は有名です。

 
また、【ジョジョ・メイヤー】や【キース・カーロック】といった超売れっ子もクリニックの中で「モーラー」という言葉を使って実演、解説してますね。こういった世界の超一流ドラマー達がこぞってその技術を習得するほど、モーラー奏法というのは大切な奏法になります。

 

モーラー奏法を使うドラマーに見られる特徴

モーラー奏法を使うドラマーには大きな特徴があります。それは

  • 肩や中心軸を中心に動いている
  • ドラムを叩く時には手のひらがパーになる
  • 小指側がスティックの軸になる
  • 身体操作が上手

といった特徴です。これはモーラー奏法を行う上で大変重要で、どれも特別な身体操作が大事になってきます。身体操作が大事なだけあって、【バディリッチ】氏はタップダンス、【ヴィニーカリウタ】氏は合気道、【デニスチェンバース】氏はロシアの武術システマの経験者と、身体に関する何かの運動を経験していることが多いです。僕は身体操作を学ぶためにアレクサンダーテクニークを学びました。ドラマーにとって何かしらの身体技術を学ぶことはほぼ必須なのではないかなと思っています。

 

まとめ

モーラー奏法では宗教ではなく、ドラマーにとって必要な技術なのだということはこれで理解して頂けたかと思います。さて!次回の記事からついにモーラー奏法の実践に入っていきたいと思います。

 

しっかりと動画をチェックして実践して頂くことで、独学でもモーラー奏法が身に着くように講座を作っていきたいと思いますので、ドラマーの方々よろしくお願い致します!また、ドラマー以外の方で身体操作に興味がある方も記事を読んで頂くことで勉強になる部分もあるかと思いますので、是非参考にしてみて下さい。

 

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